Kitto 自己満の随筆ブログ

日本の小説をこよなく愛する香港出身の者による読書感想やふとした日常の綴りが中心になるブログです。

アクアリウム日記 30cm水 グリーンウォーター

ミッキーマウスプラティが出産し、この水槽の立ち上げもいよいよ佳境に入るところだろうと思ったところ、またもや大きな壁が立ちはだかっている、初心者ならでは誰でも通る道なのではと思うしかない。

 

ある日、水が濁っているなと思って、よく見るとたくさん小さなホコリが水中に浮遊している感じ。

 

 

実はこの頃、悪い癖だと思うが、本当は一つのステップとして放っておけばよかったのに、何かをやらないと気が済まない性格のせいで、いろいろ調べて、ろ材をいじってしまったんだ!

 

 

バクテリアがまだ不十分で本当はもう少し待たないとダメかもしれないのに、その段階で何かを変えたらもっと水質はよくなると勝手に思い込んで、ろ過槽のスポンジを洗ったり、ろ材の順番を変えたりしてた。(やったこととしては正しいかと思うけれど間違えたのは時期、そう!このタイミングでやるものではないこと。)

 

 

まだバクテリアの繁殖が進行途中で、ちょっとたげ透明感を見せてくれたが、ろ材をいじったことによって、すぐ水が濁りだした。

 

そのホコリがどうやらバクテリアの死骸だそうで、水の浄化が急にできなくなった。環境が変わったからバクテリアたちがすぐ反応見せてくれた。

 

ダメだった、ここからバクテリアの再生をまたしないと。

 

手っ取り早い方法としては水換えの時にバクテリアの添加剤を入れるのだが、入れる量を計算するのとてもめんどくさいからやめた、化学物に頼りたくないんだと自分に言い聞かせて。。。

 

ちょうどこの時期ミッキーマウスプラティの稚魚もいるため、生体の数は結構いた。

 

それから自然に与える餌の量も増える。

これが一番の原因かもしれないが、餌による残飯が増えて、バクテリアもかなりダメージを受けていた頃で、水がどんどん緑色になっていく。

 

 

それは”グリーンウォーター”と呼ばれる現象。

 

 

原因は水に栄養が多すぎるということだ。主に原因として挙げられるのは、餌のやり過ぎ、生体が多過ぎ、水の中のバクテリアがそれらのゴミを処理しきれないから。

 

もう一つの原因は照明時間が長すぎる。この状況で水槽内に植物プランクトンという微生物が大量に繁殖されてしまう。餌があり光があり光合成ができる好都合なのだ。

 

 

僕の30cm水槽はこれになったらもう大変で、水換えという方法はかなり有効らしいが、ほぼ毎日というペースでやっているが、なにせ稚魚たちに餌を一日2回あげないといけないので、しかも食いつきも実はまあまあだったし、富栄養化は一向に改善されない。

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照明が強いし点灯時間も長すぎた。

 

そこで様々な手を打つしかないと思って、今度コケとか藻類を食べる”仕事人”の生体を投入してみることに、かなりメジャーの”ヤマトヌマエビ”を5匹入れてみた(いつかはエビを飼いたいと思っているからこれをきっかけに)

 

しかし結果はそんなに見えなかった。もともとヤマトさん達は藻類を食べる生体であって、グリーンウォーターの場合は藻類ではなく、植物プランクトンの発生だからそんなにヤマトさんの本領発揮はできなかった。

 

ところが、水換えを頻繁にし、その上底砂もかなり掃除した。ゴミなどはある程度取れたものの、水質にうるさいヤマトヌマエビ達は掃除によるゴミが舞い上がったりして、それに耐えられずなんと5匹全部ホシになってしまった。とんでもないいらんことしたんだな・・・

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ヤマトさん、いつのまにか水槽の中で姿を消しました。

 

もうこれ以上はどうしようか分からず、調べたら照明をやめて、植物プランクトンに光合成させないようにすると次第に死んでいって水がきれいに戻るという話もあるが、居間にある水槽だから照明はやめても普通に家の電気から光は当たってしまう。

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この濁り。。。

 

黒い紙や袋など水槽ごとを隠すこともできるけれどそれだけはしたくない。笑

 

 

結局このグリーンウォーターに悩まされ、かなり長時間水槽を見るたびにテンションが下がる。

 

もう少し諦め気味になりつつある。けれどこのグリーンウォーターは実は悪い水ではなく、むしろ栄養豊富で稚魚の飼育にピッタリ、実際よく公園に池もこのグリーンウォーターになっている。自然に近い環境ではある。

 

しかし観賞魚としては水が濁り過ぎてテンションが下がってしまうから、問題視されるのだ。

 

 

マツモという水草も入れてみた。成長が早い草であってこの富栄養化を少しは栄養を減らしてくれるのかなとちょっと期待をしていた。もちろんそんなに効果は出て来なかった。

 

ミッキーマウスプラティの出産をきっかけにもう一つ水槽設置しないとと妻に説得し、45cmの水草水槽を始めることになった。

(この30cm水槽は金魚すくいから取り急ぎ取り繕った物で、そのあといろいろ情報を調べて、ソイル底砂の水草水槽をしたくなって、それが自分のアクアリウムに気付いた。念願がかなったのでまた別に45cmの水槽に付いて記事を書く)

 

45cm水槽が完成したら今の魚たちを引っ越しさせて、この30cmをリセットするしかないと思っていた。

 

しかし、45cm水槽の方が完成に近つき、成魚のミッキーとモーリーを新しい水槽に引っ越しさせて、もう成魚いないと食べられる心配がなく稚魚たちを産卵箱から出して産卵箱を撤去したら、うそのように次の日から水がきれいに戻ってきた。

 

さらに次の日もっともっとクリアになって、輝きもとり戻せた。

 

本当に信じられない、急にきれいに戻ってきた。

 

本当の理由は分からず、推測しておそらくようやくバクテリアの再建ができ、それと成魚達を引っ越しさせ、産卵箱を撤去し、かなりの汚染源をなくしたから水の浄化が再びできるようになった。

 

嬉しい!またこの30cm水槽を眺める日がくるとは、眺めていて気持ちいい!

 

今後も点灯時間と餌やりを厳重に管理しないといけません。

 

 

 

アクアリウム日記〜30cm水槽 ミッキーマウスプラティ 出産

この30cm水槽を立ち上げて、最初に娘が金魚すくいですくった金魚は残念ながら僕の経験不足によりホシになった。

しかしもともと熱帯魚のアクアリウム、しかも水草だらけのアクアリウムをやりたかったので、今回をきっかけにこの水槽を続けていくことに。

 

 

金魚たちが次々とホシになっていき、残り1匹の頃、金魚街(香港ではアクアリウム愛好者の聖地になっている。)へ出かけ、熱帯魚を追加する。

 

テトラ系が僕の本命なのだが、この頃はまだ自信がなく(また魚たちを死なせるのでは?と思った)

 

現実的に安価で死なせても特に痛くならない種類を選んだ。(ひどい考え方だったが、今になってかなり愛着が付いている。)

 

 

選んだのは、ミッキーマウスプラティ

 

(まずどの店でも売られている為、かなり定番の感じがする。それに、本当に安い。しかも、繁殖しやすいという情報をネットで見たので、ひょっとしたら自分も繁殖できるかもと)

 

店の姉さんにオスとメスのペアを選んでもらった。

 

次、モーリー ホワイトとブラック 各1匹

単純に白と黒の魚を水槽に入れたいという考えで選んだ。

 

やはり試しにテトラを2匹 ラミノーズテトラ 2匹

その赤い鼻がなんとも言えない可愛さがある。

 

家に連れて帰って、勉強になったので今度はちゃんと水合わせをした。

 

店で買った袋の状態から小さいバケツに入れ、15分おきに水槽の飼育水を少しずつ入れて、バケツの水を少し捨てて、また水槽の飼育水を入れて、この繰り返しを小一時間をした。

 

実はこの水合わせをしていた時、一度ミッキーのオス(オスの方かな)がなんと飛び出して、次に経過を見に来た時に発見した。

あれ?1匹足りない!!!探したら床に落ちていた、どれくない時間が経ったかわからないけれど、発見した時は床のホコリにホコリまみれにおなっていた、おそらくかなり暴れていたと思う。

やばいと思って至急に手で優しくつまんでバケツに戻した。もうだめかなとは思ったが、最初はホコリが付いていたままビクともしなかった。ちょっと指で触ってみたら、なんとまだ生きていた!すっとホコリを振り払ってまた泳いで行った。

 

よかった!元気でよかった。いや、少しは元気すぎたかも!笑

 

というわけで新メンバーを投入した。

入れたその日の夜ホワイトモーリーの方がやたらみんなを攻撃しがちで相性が悪いかなと思ったが、なんとその次の日ホシになってしまった。

 

(後で考えて多分水自体まだ出来上がっていないのと水温の問題もあったかも。もちろんもともと体の悪い個体だったという可能性もある)

 

そのさらに2、3日後残念なことにラミノーズテトラたちも次々にホシになった。

原因はおそらく上記と一緒だが、実はこの時期らミノーズたちに白点病が見つかったのだ。

 

もともと店から持ち込んだか、それとも水温の問題だったのか、水替えの時水は相当冷たかったのが覚えている。ネットで調べて水温も白点病の一大原因だったことも。

 

もうすでに2週間過ぎたところだろう、最後の金魚がホシになって水がようやく落ちついたようになる。

残りはブラックモーリーミッキーマウスプラティ2匹。

 

ブラックモーリーは一時期白点病にかかったにもかかわらずどうやら乗り越えたみたい。凄まじい生命力。

 

そしたら、追々出来たらいいなと思っていたミッキーの出産だが、見る見るメスのお腹がどんどん大きくなって、これはもしかしたら妊娠したじゃないかなと思って、そしたら2週間が経ったところかな?

明らかに妊娠とわかるくらいお腹が大きい、

 

"今度は妊娠したのかな" から "いつ産まれてくるのかな" に心配の種が変わって、

 

いろいろと調べて出産の兆候も全部当たってしまって、産卵箱も準備済みで、一度はメスを中に入れたが1週間はかかるかもとずっと入れるのはやはりかわいそうだと思って出した3、4日に遂に出産した。

 

ある日パッと見たら小さい赤ちゃんが見えた。ちっちゃい魚だったのだ。

 

ミッキーは卵胎生ということで産まれた瞬間から魚の形でいてすぐ泳げる作りになっている。

 

卵から孵化するタイプだったらおそらくそんなに繁殖しやすい種類じゃなくなるのだろう。

 

赤ちゃんたちは小さいから食べられないように産卵箱に保護することに。

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しかし実際捕まえるのはかなり大変で10匹あたりなのかなというところで諦めた。

 

難しいし、それに2、3匹は自然に任せるのも悪くないかもと思ったから。

 

水草に隠れたりできるから実際その後生き残れているのも確認できた。しかも保護された子達と比べてより一層逞ましく見える。”野生”だからかな?笑 

 

日に日に大きくなっていって、とりあえず1ヶ月は保護しておこうと決めた。

 

餌は3日目位から食べてくれるようになった。普通に成魚たちが食べている餌を潰して食べさせているだけ。

 

それぞれの子の捕食力の問題もあっただろう、3匹の子が育たずホシになりました。けれど確実に成長している子もいるから見ていて非常に命の素晴らしさを感じさせてもらった。

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こんな感じで少し穏やかな様子を見せてくれたこの30cm水槽だが、この後まさかの出来事が起きるとはまだ思いもしなかった。。。。。

 

つづく

アクアリウム日記③ 立ち上げ編 ろ過

水槽を買い、設備などをセッティングして、いざ我が家の金魚たち、新しい家へようこそ!と水槽に入れたら、あっけなくホシとなったのであった。

それでは到底いけないことなので、ネットの情報を漁るほど勉強して、ようやくアクアリウムの基礎、熱帯魚を飼うためにそのシステムについて理解した。

 

今回金魚たちを死なせた原因はつまり、水、そう!水質の問題であった。

 

もちろんもともと金魚すくいの金魚だからかなり弱っていたとか、様々な病気を持っていたことも考えなくもないけれど、水質の問題でそれらの悪化を加速させたということも言えるだろう。

その水質をいかに良い状態を保てるのかアクアリウムの基礎とも言える。

所詮アクアリウムというのは、自然を自分の小さい水槽の中に再現することになるのだ!

その中一番肝心なところはやはり水の量だ。自然の河川などは比べられないほど水量があって、さらにずっと流れているのだが、

それをどう水槽の中で再現するかというと、それはろ過システムのことだ。

 

今まで自分のろ過のイメージは魚たちのフンとかの汚染物を隔ててきれいな水を戻してくれることだと思っていたが、実はこれは単なる一つの役割に過ぎず、まだまだろ過の重要性を知らなかった。

ポンプで水を吸い、吐き戻すことによって水の流れを作る。水を死んだ水にしないで、生きている水にしてくれるのだ。

 

自然の水の中にはもちろん何もろ過のような機械とやらが存在しない、それでもきれいで、その上酸素なども含め、さまざまな栄養素があって魚たちには最適な空間になっている。

この自然の水の仕組みを水槽に限りなく近づけようとすると、このように二つの作業が必要になる。

  1. 物理ろ過
  2. 生物ろ過

 

物理ろ過

文字通り物理的なものをろ過するシステム、魚たちのフンや食べ残しなどのゴミをスポンジなどで遮って水だけを通過させる仕組みだ。

ゴミがなくなった水が再び水槽に戻って水の流れも作られる。

自然の場合は地球の引力によって水が流れているのと一緒だ。

 

生物ろ過

今度形のあるものではなく、水自体を浄化するような意味になる。

そもそもアクアリウムの場合、水は水道水になる。水道水は日常的に飲むため添加物を入れて消毒してあるため、魚たちにとっては危険。

それに、魚のフンや食べ残しなどのゴミが時間が経つと腐って水中でアンモニアなどの毒素になって魚たちに危害を加えるからだ。

そういった"汚れ"を浄化してくれるのは ー 

 

バクテリア だ!

 

このバクテリアはろ過でもっとも重要なものと言っていいでしょう!

 

少しは難しい名詞も出て来るけれど、自分もよくわかっていない。笑

NO2亜硝酸塩という魚にとってもっとも危険な毒素をそのバクテリアが浄化してくれるから、バクテリアを育てる必要がある。

 

 

そのバクテリアはある種類の微生物で、自然に水の中には存在するが、時間もかかって、さらに量なども予想できないので、人工的に工夫したり、バクテリアを増すためにろ材を利用する。

 

一般的なろ過というのはこの生物ろ過+物理ろ過によって成り立つわけだ。

うまく立ち上げられたら、ゴミなども遮れて、水の浄化もされて、本当に澄み透ったような水になって、水槽を眺めるのがとても癒されることになる。

 

今回買った水槽のセットは上部フィルターといった形のろ過システムになっている。

(実は他にも外部フィルター、水中フィルター、底面フィルターなどの形がある)

この上部フィルターは父が昔やっていた水槽と全く同じような形なのだ。もしかしたら上部フィルターって昔の主流?笑

ポンプで水を吸って、それを水面の上にろ過槽という一つの空間を設け、吸った水をそこに流し落とす。そのろ過槽には白いスポンジがあって物理ろ過としての役割になる。

その下にリング状のろ材を詰めてある。水がずっとそこを流れ通るといつしかそのリング状のろ材にバクテリアが定着する。それで生物ろ過は完成になる。

 

ろ過システムについて勉強したら、水自体もそのまま水道水からじゃ入れられない。中の塩素を飛ばす"カルキ抜き"というのしてから水槽に入れる。

しばらくしたら水換えも慣れてきて、バクテリアも少しずつ住み着いたようになったので、立ち上げは完了と言えるところだったが、いろいろろ材をいじったり、順番を変えたりして、せっかく順調に育ってきたバクテリアを知らないうちに減らしたり、動きを滞らせたらしていたかわからなかった。まだこの水槽の立ち上げは続く。

 

残念ながらこの勉強の過程中に何匹も魚たちを犠牲にしてしまったこと本当に悲しく思う。

金魚、金魚すくいからの3匹、その後追加した4匹。

ラミノーズ テトラを2匹

白いモーリーを1匹

が犠牲になった。

 

生き残ったのはミッキーマウスプラティ 2匹、ブラックモーリー 1匹

 

ちなみに、立ち上げしてまもなくの頃の写真はこちら

 

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後にこのプラティたちが赤ちゃんを出産したので、増えた命のためにも、アクアリウムの火がついた僕が、とうとう本格的にアクアリウムライフを始めることに、新たに45cm、今度は水草水槽にし、よく聞くnature aquariumというやつにする。

また記事書くので、これからはこの最初の金魚の水槽を30cm水槽にし、新たな45cm水槽を45cm水槽にして、二つの水槽についてブログを続けたいと思います。

 

引き続きよろしくお願いします。

 

 

 

 

ノルウェーの森 (上下) ー 村上春樹

有名な作家に有名な作品だから読書を趣味にしているのならこれは読んでおこうという見栄張りの動機だったが、読んでみればすごい世界観に圧倒された。表現の仕方などとても自分に影響を与えてくれた作品ではあった。

 

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正直最初は読み切れるかどうか戸惑っていたくらいだった。慣れない作風、表現の仕方などなかなかわかりにくかった。物語の進行についていけていないという部分すらあった。

 


けれど慣れてきたら物語の世界に少しずつ溶け込んで、その哀愁の漂う雰囲気、喪失感、天気で例えると毎日が曇りというどんよりした虚しさからとても落ち着きを感じた。

物語自体は恋愛の話で、特に激しい起伏もないが、主人公の過ごした毎日とその思いを繊密に綴り、そんな描写が虚しさや孤独の感じを物語中にずっと漂わせていた。

 


また、すごいのがそのセックスシーンの部分で、かなりストレートに書かれていて、息を呑むほど大胆だった。

 


登場人物も多く、それぞれの性格も違うし、二冊を読んでも飽きはしなかった、中には勉強になるような話もあった。

 


上編、下編の二冊編成でも主人公の孤独、漠然としている毎日、これだけで物語が成り立つ上ダラダラした感じもせず、喪失感に包まれ、読めば読むほど味が出て読め答えを感じるのが村上春樹のすごいところなのではないかと思う。

 

攻防戦

秩序のある呼吸をしていて、一つ、そしてもう一つ、空気の酸素を鼻腔から気管、次第に肺、血管に到達しやがて全身に運ばれる。

 


そんなのがずっと繰り返しをしているのだが、今日のは少し変だ。

 


空気が鼻腔に触れた瞬間からものすごく刺激を感じ、繊細な組織が何かの尖ったものに突かれたり引っ張られたりして、時には捻られるような感覚をする。

 


それに対抗するように体が反射的にいつもより多い空気の量を貯めて、強い勢いをつけて必死にその不快な攻撃を鼻腔から追い出そうとしている。

 


それからこんないつもとは違った緊急事態のために、脳からの指示を受けて、鼻腔の繊細な組織を守るべく分泌を増やして、液体のバリアを作って、不快な攻撃を巻き込んでまるごと鼻腔から流しだす。

けれど量の調整が効かないためか、それとも敵の数が凄すぎたせいか、その液体の分泌はまるでナイアガラの滝のように流れていて、止めようがなく幾分の苦しみが与えられる。

 


そんな攻防戦を朝起きてからずっと繰り広げられている。

 


世間はそれを"鼻炎"と呼ぶらしい。

アクアリウム日記② 立ち上げ編ー 水槽

金魚すくいから我が家に来た金魚のために、とにかく住む場所ー水槽を作ってあげなきゃいけない。

 

というわけで、金魚街へと出発!

(香港在住のため、名所の一つでもあるこのアクアリウム関連のショップが並ぶ通りのこと。

また、香港から入手可能な設備や生体など日本と異なる場合もあるとは思うので、ご了承ください)

 

まずは、一番重要なのは水槽。

今家には2匹の金魚(あとで調べたが、種類はどうやら"コメット"という種類だった。尻尾が流線的で3枚展開のように見える)、それともう3、4匹入れる予定で、家も置く場所にそんなに余裕がないので、30センチの水槽を選んだ。

その時はまだアクアリウムを本格的にやろうと決心がつかず、あくまでも金魚たちにとりあえず"家"をという一心で、楽で便利な"セット水槽"にした。

 

セット水槽とは

水槽とアクアリウムに必要な設備(ポンプ、ライト。。。など)がついているセット。

メリット

セットで買えば最低限の水槽は出来上がる。他に蓋がついている場合が多いので、デザイン上もおしゃれなものが多い。初心者など知識があまりなくても始められる。

デメリット

メーカーがデザインを決めた上、ポンプ、ろ過槽、ライトなどがフィットしたサイズになっているため、設備の追加、改良などが難しい/不可能になる。水槽をレベルアップしたくてもできない。

 

実は僕もまさに今セットで買ったのを後悔をしている。飼い出すとどんどんテンションが上がってあれもこれもやってみたくなる。

"普通に水槽の本体だけ"買えば良かったのに。。。

 

水槽本体

文字通りただの水槽だけ。笑

ガラスや最近はクリスタルという素材で出来たものもある。

別途他の設備を買って組み合わせる。

メリット

水槽のみで値段が安い。それぞれの設備に合わせられる融通が利くこと。

デメリット

水槽本体買ってから他に必要な設備を買わなきゃいけない。やや知識が必要で、初心者には面倒だと感じる可能性も。

 

もっとわかりやすく説明すると、パソコンみたいに、"セット水槽"はメーカー製のパソコンセットで、買って電源を入れればすぐに立ち上がる。

一方、"水槽本体"は自作パソコンで、ハードディスクやモニターやキーボードなど一つ自由に組み合わせる。しかし、組み立てなど時間も知識も必要。

 

という訳で、セット水槽(30センチ)を購入した。

ついていた部品は、

1.水槽

2.水中ポンプ

3.ライト

これでアクアリウムが始められるという。

 

しかし、父がやっていたのを見ただけの俺じゃやっぱり経験と知識が足りない!それを思い知ったのは水槽立ち上げて、金魚を投入して次の日次々とホシになっていく事からだった。

 

原因を解明すべく、ネットで調べまくったら、そもそもアクアリウムの仕組み、金魚たちの生態などについてほとんど知らなかったことがわかった。

 

勉強して、金魚たちのためにも、自分のためにも(香港ではアクアリウムは風水にすごくいいので)良いアクアリウムライフを送らなければいけない。

 

次回はろ過についてのお話。

 

つづく

 

 

 

 

アクアリウム日記 ①

娘が金魚すくいで金魚3匹すくってきたことがきっかけになった。

 

実際熱帯魚を飼いたいという願望は実は前からずっとあったので、水槽は風水にいいという話もあるけれど、ただ設備の設置だの、日々のメンテナンスだのいろいろしなきゃいけないことから、なかなか始める勇気がなく、見送り続けてきたわけだ。

 

しかし、今回娘の金魚すくいのおかげで、妻からも「ずっとやりたかったでしょ? いいんじゃない」と背中を押されたこともあったので、遂に念願の水槽、いや、アクアリウムライフが始まったというわけになった。

 

タイトルにも書いている通り、これは単純に自分自身のアクアリウムの日記、つまり水槽を始めてからその記録としてのブログなので、ほかにある指導目線でアドバイスを書くようなブログではないので、1人の初心者の奮闘記を見るようなつもりでご覧になって頂ければ幸いだ。もちろん、コメントなども残して頂いたり、心得やら交流やらができたらもっとも望ましい。

 

では、金魚すくいから全てが始まったわけで、いきなりその日3匹の金魚が手元に来たので、取り急ぎ準備しなきゃいけなくなった。

都合のこともあって、とにかくその日は家の花瓶に水を入れ、最低限の措置だけ施した。

(しかしとんでもないミスを犯してしまったことをその時にはまだ知らなかったのだ)

 

案の定、次の日の朝、早くも1匹が天国行きになった。それはそうだ!だって酸素が入っていないんだもの!なので、すぐ実家に酸素ポンプを借りた(父が昔金魚と熱帯魚とを飼っていたので、まだ若干設備が残っている)、残りの2匹をもっと水量の多いバケツに移し、酸素ポンプもつけて、それなりに手を打ったというつもりだった。

しかし、これでは金魚を飼うとはとても言えないので、バケツじゃ金魚たちがあまりにも可哀想だ。やはり水槽が必要、水槽を買わなきゃ!ということになった。

 

そして、次の日、水槽を買いに行くことになって、本格的にアクアリウムの世界に飛び込んだのであった。

 

つづく