親戚のおじさんあるある⁈
近所に住む従弟にばったり会って、視線が彼の右手に持ってるタバコに行った。
彼も俺に気付いた瞬間すぐ右手を背中に隠し、俺に挨拶をし、一緒にいた彼女を俺に紹介した。
いつの間にか右手に持ってたタバコは捨てられた。
それを見て俺は思った。
もう大人になったんだ。タバコ吸うようになったんだ。
何も特別な感情はなかったけれど、彼が俺を見てタバコを吸ってる自分を見せたくないという行為がなんだか少し懐かしく思った。
昔タバコを吸ってた俺も同じことをしてたからだ。
目上の人に怒られるというのを恐れるのではなくタバコを吸う自分に後ろめたさを感じ見せたくないのだという感情。
そんな俺も目上になり、従弟からそういう風に"遠慮された"ことを妙に面白く感じ、目上の人としての優越感をすら感じたが、従弟からタバコを吸うことを隠され、"悪さ"の秘密の共有を拒否されたことによって切なさも少し感じたのであった。