Kitto 自己満の随筆ブログ

日本の小説をこよなく愛する香港出身の者による読書感想やふとした日常の綴りが中心になるブログです。

2019-01-01から1年間の記事一覧

仕事納め、"変"な一年でした。

仕事納め。 ひょっとしたらこれはこの"仕事"の納めになることもあるかもしれません。なんとなくそんな気がします。笑 今年は本当にすごい一年でした。カッコつけて一文字で喩えると"変"な一年でした。 まずは、大変の"変"です。 ご存じの通り、今年の香港は…

香港観覧車

そういえば先週チムでの用事の予定していた時間が変更になり、その出来た時間をセントラルに行った。 娘にフェリーを載せたい目的で行ったら、せっかくならついでに観覧車もかなという気になり、値下げしてたのは前から知っているけれど、なんと今キャンペー…

ふがいない僕は空を見た 窪美澄

妻が映画でこの作品を知ったらしく僕に紹介してくれた。裏の紹介文の”高校生が年上の主婦と週に何度かセックスをしてる”という一文に目を奪われたのがこの作品を読む理由だった。 読み出すと官能的な部分は僕を裏切ることもなく期待通りの内容だった。 しか…

MacBook Pro 13 inch 2012 mid SSD換装&RAM増設

今使っているこのマックブックも7年が経ち、かなり重くなってきて、立ち上がりも2分かかるくらいまでになった。 アップデートしてもなんの変化もなく、とうとう我慢の限界がきた。 アップルショップの店員に聞けばソフトの対応などの理由でとにかく新しい機…

白ゆき姫殺人事件 ー 湊かなえ

白ゆき姫殺人事件 ー 湊かなえ これはまたもや湊かなえの凄さにやられた作品だった。 作家ならではの発想力、構成力、もちろん文才も兼ね備えたこの作品を、本人はニヤニヤと気持ち良さそうに書いていたのではないかと勝手に想像してみた。 内容はタイトル通…

悩まない禅の作法 ー 枡野俊明

悩まない禅の作法 枡野俊明 人生の教えを参考できた一冊だった。 現代社会で生きるにあたり、毎日様々なストレスがある。仕事の事とか、複雑な人間関係とか、無意識に自分自身を見失ってしまう。一つ一つの事に無駄に神経を使い、悩み、結果的に心身ともに疲…

順番 エレベーター編

エレベーターに乗る時、順番並んだことがあります。それはデパートやどこかの施設で柵や何かのひもやバンドで列を作るようにすれば、大体どんな人でもそれに従って並ぶでしょう。 しかし、列にならないほど人数が少ない時はどうなんでしょう? それでも先着…

珈琲

食文化の違い? 「珈琲」と店で注文したら出てくるのはブラックのコーヒーに砂糖とミルクと小さいコップが2つ。日本によくあるスタイルだと思います。 けれど「珈琲」と香港で注文したら、出てくるのが砂糖もミルクもあらかじめ入れていて混ざった「コーヒ…

東京島 ー 桐野夏生

東京島 ー 桐野夏生 桐野夏生の2作目となる。 遭難して無人島に漂流した人たちのサバイバルの話で、しかも女が一人しかいないというかなり特別な設定、最初はとんでもないエロい話で、男の陰獣的な挙動とか、人間の醜い一面が満載なとんでもない物語ではな…

麦本三歩の好きなもの 住野よる

麦本三歩の好きなもの ー 住野よる 友人から借りたこの本、新刊なので単行本で読むことが自分にとっては結構新鮮な気持ちだった。いつも文庫本より本のボディがしっかりしていてゆったりとした体勢で落ち着いた角度で読めたことは非常によかったとは思うけれ…

45cm 水槽 植栽編

45cm水槽の植栽について書きます。 石の配置を決めた後、いよいよ植栽をする番になる。 妻のふるさとの宮崎県から憧れの名所 ー 高千穂峡 をモデルにしこのレイアウトを決めた。できるだけ高千穂峡に近づけるために木のように見える水草、葉っぱ系の水草を…

インビジブルレイン ー 誉田哲也

インビジブルレイン ー 誉田哲也 一つの殺人事件から物語が始まった。 警察が動き、犯人を調べる王道ミステリーのような展開だが、話が進むにつれ、以前の事件とも関連している可能性があることがわかった。それによって警察側の隠蔽、警察組織の内部問題で…

30cm水槽 ミッキーマウスプラティ稚魚 成長経過

生まれたきたミッキーマウスプラティの稚魚たちだが、既に3ヶ月が経ったので、現在の状況を記事として記録したいと思います。 一回目の出産で生まれた稚魚たちはもうかなり成長し、多少の体格差はあるものの、ほとんどが1cm以上のサイズにまで成長している…

パラレルワールド・ラブストーリー 東野圭吾

何という偶然でしょう!本棚に積読していたこのパラレルワールド・ラブストーリーなんだが、映画の公開と同じ時期に読んでいたとは!新作ならまだしも、もうリリースされて20年以上経ったこの作品なので、本当にすごいタイミングで、何とも言いようがない…

45cm 水草水槽 立ち上げ レイアウト編

今回は我が家の45cm水槽の立ち上げについての話。 今持っている30cm水槽の方でミッキーマウスプラティの出産がきっかけでもう一つの水槽を始めることに。 前の記事にも話したが、金魚すくいから我が家にきた金魚のためにアクアリウムを始めたが、いざ始…

告白 ー 湊かなえ (読後感想)

湊かなえの作品はこれで3回目となる。 湊かなえワールドとも呼ばれる主人公1人だけの目線ではなく、登場人物それぞれの目線から主軸の話の真相が少しずつ明らかになるといった図式、1回目の時はかなり慣れていなかったが、今となってはその絶妙さを感じ楽し…

アクアリウム日記 30cm水 グリーンウォーター

ミッキーマウスプラティが出産し、この水槽の立ち上げもいよいよ佳境に入るところだろうと思ったところ、またもや大きな壁が立ちはだかっている、初心者ならでは誰でも通る道なのではと思うしかない。 ある日、水が濁っているなと思って、よく見るとたくさん…

アクアリウム日記〜30cm水槽 ミッキーマウスプラティ 出産

この30cm水槽を立ち上げて、最初に娘が金魚すくいですくった金魚は残念ながら僕の経験不足によりホシになった。 しかしもともと熱帯魚のアクアリウム、しかも水草だらけのアクアリウムをやりたかったので、今回をきっかけにこの水槽を続けていくことに。 金…

アクアリウム日記③ 立ち上げ編 ろ過

水槽を買い、設備などをセッティングして、いざ我が家の金魚たち、新しい家へようこそ!と水槽に入れたら、あっけなくホシとなったのであった。 それでは到底いけないことなので、ネットの情報を漁るほど勉強して、ようやくアクアリウムの基礎、熱帯魚を飼う…

ノルウェーの森 (上下) ー 村上春樹

有名な作家に有名な作品だから読書を趣味にしているのならこれは読んでおこうという見栄張りの動機だったが、読んでみればすごい世界観に圧倒された。表現の仕方などとても自分に影響を与えてくれた作品ではあった。 正直最初は読み切れるかどうか戸惑ってい…

攻防戦

秩序のある呼吸をしていて、一つ、そしてもう一つ、空気の酸素を鼻腔から気管、次第に肺、血管に到達しやがて全身に運ばれる。 そんなのがずっと繰り返しをしているのだが、今日のは少し変だ。 空気が鼻腔に触れた瞬間からものすごく刺激を感じ、繊細な組織…

アクアリウム日記② 立ち上げ編ー 水槽

金魚すくいから我が家に来た金魚のために、とにかく住む場所ー水槽を作ってあげなきゃいけない。 というわけで、金魚街へと出発! (香港在住のため、名所の一つでもあるこのアクアリウム関連のショップが並ぶ通りのこと。 また、香港から入手可能な設備や生…

アクアリウム日記 ①

娘が金魚すくいで金魚3匹すくってきたことがきっかけになった。 実際熱帯魚を飼いたいという願望は実は前からずっとあったので、水槽は風水にいいという話もあるけれど、ただ設備の設置だの、日々のメンテナンスだのいろいろしなきゃいけないことから、なか…

心の便秘

天気が悪い日に体のどこかが痛くなったりのと同じように、天気が悪い日には気持ちがブルーになる。大体そうだ。 この憂鬱の気持ちが来るのはいつも無防備で勝手に来るのだ。気づいたらもうすでに体が侵食されている。 わかっているのに止めることがなかなか…

被取締役新入社員 ー 安藤祐介

被取締役新入社員 ー 安藤祐介 読了。 学生時代からドジで冴えなくて、何をやっても失敗する。とにかくモテない男。 そんなダメ人間がなぜか大手企業に採用され、しかも役員待遇の3千万円年俸をもらえるという破格な話。 その裏には人に言えない秘密が隠され…

君の膵臓をたべたい ー 住野よる

去年に読んだ作品であって、この本がきっかけ で読書の習慣がつくようになったとも言える。 別のアプリで投稿をしていたけれど、初めて味わった一冊の小説を読破した時の快感、達成感。 一つの記録として記していた。 そんな思い出のある読書感想文を是非こ…

秘密 ー 東野圭吾

一つのバス事故で妻と娘をなくした主人公の平介だが、奇跡的に娘が蘇生できた。 しかし奇妙なことに娘の中はなんと妻の人格が生きているという、そこから始まる夫婦の間に訪れる奇妙でかつ未経験なことの数々というような展開ではあるが、中身は途轍もなく興…

次元が違う

次元が違う お褒めの言葉を時々頂戴したりします。 「日本語お上手ですね」 素直に嬉しいです。でもこのレベルに満足してはなりません。 目指すところはこちら: 「広東語お上手ですね」 次元が違う!違いすぎます。 留学した最初の頃掲げた目標、まだほんの…

Nのために ー 湊かなえ

湊かなえワールドが炸裂した作品だった。 読書歴が浅い僕にはまだ慣れていない、強い言い方で言うと少し苦手かもしれない作者の物語の綴り方 ーー 登場人物みんなそれぞれ自分自身の視点から話を展開させ、少しずつゴールの結末まで誘導させてくれるその綴り…

西の魔女が死んだ ー 梨木香歩

読了。 学校での人間関係に躓いでしまった主人公のまいがお母さんのおすすめにより、西の魔女 ー イギリス人のおばあちゃんの家で過ごした心の元気を取り戻したその期間の物語であった。 現在は日本に住んでいるイギリス出身のおばあちゃんと暮らした時間を…