悩まない禅の作法 ー 枡野俊明
悩まない禅の作法 枡野俊明
人生の教えを参考できた一冊だった。
現代社会で生きるにあたり、毎日様々なストレスがある。仕事の事とか、複雑な人間関係とか、無意識に自分自身を見失ってしまう。一つ一つの事に無駄に神経を使い、悩み、結果的に心身ともに疲れてしまい、しまいには心の病気にかかる場合も。
人間はもっとシンプルに生きるべし。
本書にはたくさんの日常のケースを例として挙げられていた。
誰にも経験したことがあることから禅の思想を応用し、悩まないことを最大なテーマにしながら、人生における上手な生き方を禅から学べるものはたくさんある。
人と比べ、選択に迷い、自分の信念を信じる勇気とそれを続ける精神の強さ、時には、現状を見極め、続けることをやめ、変える勇気と実行する行動力。。。
どんな悩みでも悩まないことが正解ではなく、自分にとっては何のためにある悩みなのか、メリットとデメリットとも含め、理解し、素直に自分の意思で行動することができれば結果的に最善の選択になる。
生きることを難しくする必要なんてない。
ありきたりな話かもしれないが、そんなありきたりなことで日々苦しんでいる人は大勢いるだろう。自分もその一人だ。
当たり前の考え、言ってしまえば誰でも理解している道理ではあるけれど、実際に実践できていないのが現実だ。
釈迦様の教え、禅の思想など、正直自分にとってはまだ難しすぎる話である。作者はそれを日常に合わせ簡単な言葉で理解しやすいようにしてくれたおかげで理解できた部分はたくさんあった。
どれも正しい教えではあるが、本当に実践できるのが難しい、読んでいて納得する。
人間は自ら自分を追い詰めているような気がする。もっとリラックスして、気楽に、素直に生きることが大事。
禅は考え方であり、と同時に動作でもある。
座禅、禅の実践の一つとして、心を無にし、悩みなど邪念を除いて心身ともをリフレッシュする。
本書からは様々な座禅のしかたも紹介し、みんなもが持っている一室に一人にして静かに座るようなイメージだけではなく、電車に乗る時とか、会社の机にいるときとか、寝ているときでも座禅を組むことができる。
呼吸を整え、考えないようにして自然のままにする。
これがなかなか難しい、頭の中考え事が多すぎる自分がいる。
いきなりは難しいかもしれないけれど、少しずつ慣れるまで時間をかけてやる価値は充分にあると思う。
自分の性格はとても神経質で悩みやすいタイプであるため、座禅、禅の考え方はかなり自分に良いと思う。
日常の一つ一つから悩まないように努力するのではなく、悩む事自体がならないように心掛ける努力はすべきだと思う。