親戚のおじさんあるある⁈
近所に住む従弟にばったり会って、視線が彼の右手に持ってるタバコに行った。
彼も俺に気付いた瞬間すぐ右手を背中に隠し、俺に挨拶をし、一緒にいた彼女を俺に紹介した。
いつの間にか右手に持ってたタバコは捨てられた。
それを見て俺は思った。
もう大人になったんだ。タバコ吸うようになったんだ。
何も特別な感情はなかったけれど、彼が俺を見てタバコを吸ってる自分を見せたくないという行為がなんだか少し懐かしく思った。
昔タバコを吸ってた俺も同じことをしてたからだ。
目上の人に怒られるというのを恐れるのではなくタバコを吸う自分に後ろめたさを感じ見せたくないのだという感情。
そんな俺も目上になり、従弟からそういう風に"遠慮された"ことを妙に面白く感じ、目上の人としての優越感をすら感じたが、従弟からタバコを吸うことを隠され、"悪さ"の秘密の共有を拒否されたことによって切なさも少し感じたのであった。
リアルワールド ー 桐野夏生
新年早々すごい作品に出会った!
話題作との紹介がありまさにその通りだと思う。本当にリアルの世界で起こり得ることと考えると少しぞっとした。
物語はそれほど複雑ではなかった。高校生の尊属殺人とその逃亡、その逃亡に関わった4人の女の子という設定、それぞれの視点から物語が経過するというパターンである。
違いといえばこのパターンではよくある登場人物それぞれの視点から少しずつ物語が進み、最後のクライマックスで合流され、事件あるいは事実の全貌が明らかになるというミステリーの展開ではなく、登場人物それぞれの視点から、その人物の性格、隠されてる一面、またその行動により、結末を影響させて行くという内容だった。
"土台"の事件とは別の物語を読めた気にもなった。読んでいて緊張感もあり、官能的な刺激もあり、また若者という設定により、若さ故な考えと、若さ故の悩みと、その葛藤という部分からかなり刺激受けた。
あくまでも自分の感想に過ぎないけれど、登場人物それぞれの性格、またはその人物の背景など、きっと現代の社会の縮図なのではないかと思った。自分の若かった頃はある登場人物と似ていて、共感できたところはたくさんあった。
それに対して歩んできた人生が違うためほかの登場人物には少々理解できなかった部分もあった。そのおかげでこういう人達の心理に少し勉強できた気がする。
大人になり親という立場でこの小説を読み、少し理解できず唖然する部分もあったけれど、改めて自分はあの当時もし何かのことの選択を間違えたり、誰か別の人と絡んだりしていたら自分の人生も大きく変わったのではないかと思って、ホットした気分にもなった。
自分にとっては過去の話だったが、今度は自分の子供が将来経験するその時期、親としての在り方、子供に与える様々な影響、子供の成長の見守り方など、アドバイスをもらったように思う。
きっと正解は無いと思うけれど、できるだけ"取り返しのつかない"ことにならないように注意しなければならない。
記念すべき第一回!
皆さん、はじめまして、キットと申します。
本日からハテナブログを始めさせて頂きます。
このブログを始めるきっかけというのは妻からの提案で、去年から僕は読書に目覚めたので(大げさな言い方😅、まあ、それまでは漫画以外全然本を読んでなかったので)
読書するようになってから一冊の本を読み終わった後の達成感とその本についての感想を誰かに教えたいという理由で読後感想をフェイスブックやインスタなどに載せたりしていたことから、本格的にブログ書いたほうがより人の目に触れるんじゃないかと妻に言われて、このブログを開設するようになった次第である。
日本語の本を読み、日本語で感想文を書き、自己満足かもしれないが、少なくとも日々の練習として日本語力を磨き上げることに繋がると思ってる。
そんな香港人の僕のブログを良かったら覗いてみてください。皆さんのコメントなどでたくさんの方と交流できることを楽しみにしてます。
よろしくお願いします。
キット