アクアリウム日記 30cm 水槽 手放す編
家にある2つの水槽は立ち上げてから、気がつけばもう10カ月が経った。
今回は30cm水槽について書こうと思っている。
去年の3月、娘が幼稚園の遠足で金魚すくいしてもらった金魚をきっかけに、パパのアクアリウムライフの始まりとなった。
水草水槽は憧れだったのだが、事前勉強もそんなにしてこなかったし、もっとも娘がもらってきたのが金魚だったというのもあって、何も飼育道具がうちになかったから、急いで買ったのがこの30cm水槽だった。
そう、事前勉強と計画をしていたら、絶対これを買わなかった。最初から後に買った45cm水槽だけにしたのだった。
金魚の住処として始めたわけだが、実はアクアリウムの知識がなくて(あくまでも幼少時父がやっていたのを見て見真似しただけで)、案の定、何匹の子を犠牲にしてしまった。
この水槽をきっかけにしたかったアクアリウムライフはやっと始められて、そこから勉強しながら続いていた。
水の作り、バクテリアの養殖、ろ過の基礎、後に45cm水槽も初めて、水草の知識も一通り猛勉強して一応素人から初心者になったわけだった。
そして、飼っているミッキーマウスプラティの出産も経験して、グリーンウォーターの戦いなどもこの30cm水槽と共に歩んできた。
最後はコケまみれだった水槽にイシマキガイを入れたことで魔法がかかったようにきれいになって以来、ようやく安定してきた。
しかし、自分の転職によってとうとうこの水槽と別れる日がやってくる。
転職が決まって家族ごと日本に移住することになったから、もちろん水槽なんかはとても持っていけないので、2つある水槽(30cmと45cm)のうち、45cmのほうは実家に引き継いでもらって、残念ながらこの30cm水槽は手放しをせざるを得なかった。
ミッキーマウスプラティの稚魚ら、イシマキガイを45cm水槽に引越しさせ、がらんとなったこの30cm水槽、家の引き払う日まで水の流れを止めることなくそのままろ過していた。なんとなく風水の考えもあったし、なんといってもせっかく立ち上がったバクテリアをもったいなくて捨てられない。
ネットに出品を試みたけどなかなか買い手もいなくて、幸い最後に住んでるマンションの管理人に水槽ごとをもらってもらったから、そのまま捨ててしまうよりはずっと良かった。
こうして、30cm水槽とはおさらばした。
ど素人の僕の練習台とも言えたこの水槽は思い出深い水槽だった。
ダサいかもしれないけれど、感謝したい、楽しい時間をありがとう。