Kitto 自己満の随筆ブログ

日本の小説をこよなく愛する香港出身の者による読書感想やふとした日常の綴りが中心になるブログです。

戻るぜよ!あの世界へ

戻るぜよ!あの世界へ

 

これは10年ほど前、"仁JIN"というドラマの名ゼリフだった。

 

南方先生に坂本龍馬が話しかけたセリフ。

 

僕はこのドラマ見て特にこのセリフが印象深かった。

 

10年ほど前、ちょうど東京の留学が終わり、香港に帰ってきた。事情があって日本での就職をあきらめ、夢がそこで断った。

 

留学して日本で暮らし出したら、自分でも理由が分からず、とにかく日本が好きでずっと居たかったのだ。

周り同じ留学生の香港人らはやっぱり香港がいいとか言う人も多かったけれど、僕はその反対だ。

 

不本意の帰国だった。

 

 

それでも前に進むしかなかったので、香港で就職し、日本の会社に勤めたが、描いていた環境と違い、せっかく日本語がある程度上達したし、もっと日本語を生かせる場所へとガイドの仕事を始めた。そこから9年間。。。

 

 

戻るぜよ、あの世界へ

 

生活に慣れて日本から段々遠ざかっていたけれど、そのかわりに日本語も仕事により一段レベルアップできた。人脈も日本人とのビジネスの経験もそれなりに築かれた。

 

今思えば、無意識に地道に実は準備してきたのかもしれない。種は既に撒かれていた。

 

妻に出会い、結婚したのがきっかけで宮崎とのゆかりを持つようになった。

 

香港と違い、自然豊かな宮崎に惹かれ、今まで自分の知っていた東京の日本よりも自分の中の日本像に近いかもしれない。

 

ここで暮らせたらと薄々思うようになった。

 

しかし、香港の生活もあり、その時はまだ日本への移住を考えもしなかった。年に1、2回の帰省で息抜き程度でむしろ観光気分で散財したりして楽しい時間を過ごせてきた。

 

時間の流れというか、めぐり合いというか、娘も生まれ、もはや当分香港でやって行かなきゃならないというような環境になってきているにもかかわらず、撒いていた種が知らず知らず養分を蓄え、咲く日がやってきた。

 

生活の変化で日本で暮らしたほうが自分自身にも家族にもプラスになるのを日々考えるようになり、順風満帆というほどではないけれど、わりととんとん拍子で転職、移住の意思が固まり、実行した。

 

タイミングというやつだね。

 

やろうと思えばかなり前からも出来ていたかもしれないし、けれどなかなか踏み出せず、変化を恐れていた。

 

自分も含め、いろいろな人物、物事の歯車が動いている中、一度みんなが見事にそれぞれの歯にうまく噛み合った瞬間、カチンと音が鳴ったような感じで、全てが決まった。

 

戻るぜよ!あの世界へ

 

 

10年越しにめぐり合った夢の続き、今度こそ前回叶えなかった夢、見れなかった景色を全力で前へ突き進みたい!

 

舞台を宮崎に変え、そこで自分の新たな歴史を刻んでいく。

 

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